弁当の昔

日本では昔から弁当と言うものが存在しており古くは江戸時代、裕福な商人たちは、重箱形の華麗な容器に好みの料理を詰め、彩りも鮮やかなお弁当を作って、お花見や観劇を楽しみました。以来、家の中での祝い事や法事、お客さまをもてなすときなどに出すお弁当は独自に洗練されていき、特に茶の湯の世界でよく用いられました。半月弁当と言うものがあります。いまも使われるお弁当の器は、16世紀後半に茶道を確立した千利休の好みとされる半円形の「半月弁当」。野外でお茶を楽しむ野点に用いられる茶道具一式を入れる茶箱を弁当箱に見立てた「茶箱弁当」。江戸初期の学僧松花堂昭乗が好んだ絵の具箱を弁当箱に見立てた「松花堂弁当」など。盛り入れる料理は、季節や目的によってさまざまで、見た目も美しく上品です。つぎに松花堂弁当です日本料理店でのお弁当は、宴会等で出る高級感のある会席の料理を一人前ずつ一つの器に入れて出す食事のことです。お弁当は、外へ持ち歩く機能よりも、一人前の料理をコンパクトに盛る趣向としてとらえられている、といえるでしょう。そのように時代背景とともにその時代その時代の弁当というも尾があり、その世相をあらわすものとしても、弁当がいかに庶民のなかにはいっているかがわかりますね。